自民党総裁選に立候補した小泉氏が、会見において記者から「昨年は『知的レベルが低い』と、今年は『詐欺師』だというふうに、直接ご指摘を頂きましたが、今の論理で私を詐欺師というならば、今回の候補者も含めて全て当たってしまうのではないでしょうか」と反論した。

チンピラが速度違反で警察に止められた時、「俺だけじゃないだろう。他の車もオーバーしてるだろう」と開き直って逃れようとする。小泉氏の論理や思いつきは、小学生やチンピラと同じだ。彼の知的レベルは、まだ去年のままのようである。

彼は、経済も外交も防衛も専門的なことは何もわからない。具体的な議論になると、一般論と感情論で話をそらす。これが通用するのは、愚かな日本国民に対してのみであり、百戦錬磨の中国やアメリカ、ロシアなどと対等に話し合いなどできるはずもない。すべてを譲歩し、日本に戻ってから国民に対して、「利益を勝ち取った」と嘘を言うのが精いっぱいであろう。彼が首相になれば、今後数年間、派閥同士で仲良しごっこはできても、日本の政治はマイナスになる。停滞で済んでくれれば御の字であろう。

韓国に利用されるだけ利用され、中国に尖閣諸島を奪われ、ロシアから北方領土交渉を完全に打ち切られて実効支配され、アメリカにお金をすべて搾り取られるのが先か、あるいは彼が1年程で首相をやめて新しい首相が誕生するのが先か、日本にとっては厳しい期間となる。

知識も経験もリーダーシップも交渉力も、全てにおいて弱い小泉氏の実力は、外国には完全に見透かされているだろう。彼が首相の間に、中国やロシア、アメリカ、韓国などは、「今のうちに日本から取れるだけ取ってやれ」と、手ぐすねを引いて待っている。取れるのに取らないバカはいないのだ。

知識も経験もない首相は、官僚や派閥の長、党の実力者の言う通りに動くしかない。そうなれば、口のうまい選挙応援要員だった彼は、首相ではなく真の自民党のスポークスマンとなる。