自民党の派閥政治は長年、日本の政治を硬直化させ、国民の不信を深めてきた。いま必要なのは目先の安定ではなく、将来世代のための健全な政治への転換である。その実現に不可欠なのが、派閥に迎合せず改革を掲げてきた石破氏の存在だ。

政党の成熟は、初めから備わる条件ではなく、政権交代や失敗の経験を経て初めて育まれる。派閥支配の継続を「安定」と呼ぶことは誤りであり、変化を恐れていては政治は決して浄化されない。だからこそ、石破氏が退けば自民党は過去へ逆戻りし、日本政治の変革の機会は失われてしまう。

県連はいま、派閥の論理に従うのか、それとも国民の声に応えるのかの岐路に立っている。石破氏を支え、派閥政治と決別する選択を取るならば、政治構造を根本から変える歴史的契機となる可能性もある。成熟は結果であり、条件ではない。この「最大のチャンス」を逃してはならない。

国会議員達は、今でも派閥の力学によって動いているにすぎない。今回のご老体達や安倍派の残党達のたくらみをつぶすには、もはや県連の行動に期待するしかない。県連がが望むべきは石破氏続投と、今後は石破氏がこれまでのような派閥への迎合をやめて相打ち覚悟で徹底的に自分の信念で行動し最後は国民に判断を仰ぐことではないだろうか。

今回は、石破氏と派閥政治の最大の直接対決の構図である。二度とないかもしれない日本政治の大転換へのチャンスを、無駄にしてはいけない。