日本のお笑いは、おかしくない。見ていて笑うことがなく、ただうるさいだけである。テレビをつけると、芸人が大声でツッコミを入れたり、奇声をあげたり、普通の日常会話を大声で叫ぶシーンばかりだ。
笑いのポイントが「騒がしさ」に依存していて、言葉のセンスや構成の面白さが軽視されている。もちろん昔からの漫才やコントには巧みな話術があり、面白い人だけが残ってテレビに出ていたが、最近はテンポや勢いに頼りすぎて、中身が薄いものが目立つ。今は誰でもが、テレビ局の過度な演出によって、テレビ番組に出られるようになった。言い換えれば、テレビ局が日本のお笑い文化を破壊したともいえる。その結果、バラエティ番組は、偽物ばかりになってしまった。歌番組も、テレビ局は秋元氏の坂道グループとジャニタレ最優先でやってきた結果、歌謡文化が硬直し、いい曲もいい歌手も出にくい環境になった。歌謡文化も破壊した。ドラマも主役はジャニタレばかりで、テレビ局はドラマ文化の質も落とした。テレビ局が動くと、不正がはびこり(芸能人や事務所による不正支援、癒着、ハラスメント等々)、文化が崩壊する。社員の総入れ替えを望みたい。
話しを戻すと、海外のコメディは会話の妙や風刺を楽しむものが多い。日本も、以前はそうだった。しかし近年のバラエティは、「とにかく大声で叫べ」という空気が強すぎて、視聴者に考える余地を与えない。ただ大きな音と大きなリアクションに包まれて、なんとなく笑った気になるだけだ。
お笑いはもっと「言葉で勝負する文化」に戻ってほしい。静かでも面白い芸人が評価される時代になれば、笑いの質も変わるはずだ。
政治家とお笑い芸人とジャニタレ、そしてそれらをサポートするテレビ局、この4つは、何とかならないものだろうか。