参院選は、自民・公明の敗北に終わった。

国民民主党と参政党が、今回の選挙で一定の支持を集めた。ただ両党については、今後の政策運営や責任の取り方を注意深く見ていく必要があると感じている。特に気になっているのは玉木代表が不倫報道を受けた際の言動で、フォーマルな会見はそつなくこなしていたが、それ以外の地が出るような場面では反省や誠意に欠ける印象を受けた。こうした姿勢が、いざ政策が行き詰まったときにも、責任を回避したり説明を曖昧にしたりする対応につながるのではないかという不安がある。この二つの党の歴史は浅く実績もない。巧みな立ち回りやパフォーマンスで存在感を示してきたが、その実力は未知数だ。

求められるのは、自身の立場や党を守ることではなく、政策の結果に真摯に向き合い、責任を引き受ける姿勢であろう。