伊東市長の学歴詐称疑惑で、出直し選挙への出馬を宣言し、「税金の無駄遣いをするな」などといったさらなる批判を招いている。

彼女は、学歴詐称疑惑を市議会議員に伝えた人について、「犯人の目星はついている」などと明かしたという。不正の告発者探しは、公務員に許されているのだろうか。そもそも、彼女自身が大学に確認して除籍になっていることを認めているように、卒業はしていなかった。これが事実である。告発内容は事実であったにもかかわらず、その人を「犯人」と呼ぶなど、彼女はやはり市長として、いや一般人として能力が劣っていると言わざるを得ない。これまでの人生において、豊かな経験をあまりしてこなかったのだろう。

あとは、偽物の卒業証書をだれが作ったのか(公文書偽造の罪を犯したのか)ということと、それを知っていて当選のために偽物を利用した市長に対する責任追及であろう。百条委員会で、彼女はニセの卒業証書を作成した知り合いを守り、ごまかし続けるだろう。すべてを明らかにするためには、やはり裁判しかない。

少なくとも、偽物をチラ見させたり公に見せようとしないことを考えると、彼女自身は偽物の卒業証書であるということを自覚しているといえる。この点について、今後非常に重要な彼女の責任論の話となる。

彼女は、一つ一つの判断や思い付き、言動が稚拙で幼く、場違いな仕事に就いてしまった感じを受ける。

仮に出直し選挙が行われ、彼女が再出馬し、市民が彼女を当選させたら、それこそ彼女の資質の問題ではなく、伊東市民の資質の問題となる。