第一話から最終回まで一応(途中で2~3回離脱)見たが、私はずっと面白くなかった。この時間帯は他に見る番組がないので、我慢をしてみていたという感じだった。最終回のネット上の感想を見ると、「感動した」などと言ったものが多いようだった。

 どのようなドラマでも、見ているとそれなりに次回も見たくなってくるものだが、「御上先生」は毎回見るのがつらかった。嫌いというより、単純につまらないと感じた。

 実は、このような思いをしたドラマは、今回が2作品目である。前回は、やはり日曜劇場で放送された軍艦島のドラマであった。あれは我慢もできず、数回見て、あとは見るのをやめた。

 なぜだろう。原因はどこにあるのだろうか。面白くなりそうもないシナリオのため、無理に深みを持たせるために現在と過去を何度も行ったり来たりするという浅はかな手法を取った結果、つまらない上にわかりにくさが加わり、シナジー効果でひどい作品(と私が感じるもの)になったのかもしれない。さらに、今回は御上先生が生徒たちに話すことがあまりにも当たり前で平凡なことばかりだし、最後の最も生徒たちに伝えたいことが、「(自分で)考える」というこれ以上ありきたりのことがない一般論だったことに愕然とした。まるで小学校の授業のようだった。私には、思い出したくもないシーンばかりだった。

 次回の日曜ドラマは、時系列通りに進行するドラマのようだ。ということは、奇をてらい無理をせずとも面白いドラマになる(シナリオと配役)という自覚がテレビ局にもあるのだろう。ようやく普通の面白いドラマになりそうだ。期待したい。