いじめをするように、赤ちゃんや幼児期に親が教えたわけでもないのに、一定数の幼稚園児や小学生、中学生、高校生、いや大人でもいじわるやいじめをする。

 おそらく、本能として持っているものなのだろう。もちろん、「他人をいじめる」という直接的な本能ではなく、生きていくための自己防衛や自己満足を求める本能が人間にはあり、その手段としていじめを行うように思われる。

 いじめやいじわるをしたことがない人はいない。大人でも、他人の悪口や陰口は、会社や主婦の井戸端会議、友達同士、家族等々、ありとあらゆるところで日常的に言われていることである。

 子供だけやSNS上だけに、自分たちの誰もができない立派なことを求めても、それは無理というものである。

 もちろん、ほおっておけということではない。誰も本能には勝てない。では、どうするか。解決するための方法はないだろうが、それに近づくベターな方法を、学問的(生物学、社会学、教育学等)に分析・検討し、国として取り組むことが必要であろう。とりあえず、「小学校のせいにしておけ!」では問題は解決しない。責任放棄をした攻撃的な親とマスコミの自己満足だけで終わってしまう。