女性の生理の事になると、ドラマでも日常でも大騒ぎとなる。

 人体の一つのしくみであり、鼻がかゆくなるとくしゃみが出たり、指を切ると血が出たり、頭が痛くなったりすることと同じ現象であるが、テレビ局員が繰り返し国民を洗脳すると、社会的に生理を「おかしなこと」にもできてしまう。

 すべてにおいてそうである。例えば、「老化現象に伴う男性の頭皮の薄毛は、バカにして笑う対象だ!」と、お笑い番組やその他の全ての番組を通して間接的にテレビ局員が繰り返し国民に教えると、国民皆がそう思うようになる。世界でそれをやると、世界中の人が薄毛の人を忌み嫌い、笑い者にするようになる。テレビ番組の影響力は絶大で、しかも嘘はないだろうと国民が思ってしまっているからであろう。

 生理の何がおかしくて、何が悪いのか、私には全くわからない。花粉症で鼻水が出て、何がおかしいのか。しかし、テレビ局はそれすらも「おかしなこと、バカにする対象」にできてしまう。吉本芸人を利用すれば、視聴率さえあがれば社会がどうなってもよいというテレビ局の目的があっという間に達成される。

 どこかの国と日本が武力衝突の危機に陥った時、テレビや新聞、雑誌などのメディアが「みんなで○○国をやっつけろ!」と、嘘情報と共に一週間やれば、世論はそうなるのだろう。そのような洗脳計画書が実際に国で作られており、したがって徴兵制があるなしなど関係ないと、小田実氏から以前直接聞いたことがある(小田氏はそれを作った友人の役人から直接聞いた)。メディアの情報に、信頼性や適切性、総合性、客観性の保証はない。

 社会の常識、風潮、個々の人々の考えなどは、幅広い知識や深い思慮が不足しているメディ業界の人々(主に大きな影響力をもつテレビ局員)が無責任に作っているものにすぎないのである。