ウクライナのゼレンスキー大統領の言う通り、トランプ大統領はプーチン大統領の計画通りに進めることで戦争を終わらせようとしている。弱い者や被害者側に犠牲になってもらうという考えである。戦争をやめさせることには賛成だが、その条件が「ロシアの言う通りにする」では、話にならない。

 力による現状変更を認めれば、世界から正義も法も無くなり、人を殺す武器のぶつかり合いだけで全てが決まる世の中になる。武力によって、他国の領土を奪ったり他国の一般市民を多く殺したりできた国が勝利者となる。そうであれば、最終的にはほとんどの大国が核を持つことになる。それが合理的だからである。核があれば、勝つか、最悪引き分けにでき、負けることは無い。その時、初めて核抑止力というものが働き、人類は平和に向かってかじを切るのかもしれない。その前に、プライドが高い負けず嫌いの誰かが怒って核ミサイルのボタンを押さないことを祈るばかりだが・・・。

 トランプ大統領は強硬な人に見えるが、実は彼は強いものには弱く、弱い者には強いだけの、「信用できないお調子者」であるように私には見えるのである。世界のリーダーには最もふさわしくないタイプだ。一般市民と民家を標的にした日本各地への大空襲や広島・長崎への原爆投下の判断をした、自己中で短気な当時のトルーマン大統領を思い起こさせる。

 世界のリーダーがいなければ、世界はバラバラになり、衝突ばかりが起きるようになる。正義を貫き、弱きを助け、グローバルファーストの大統領が、世界のリーダーにふさわしいのだが、現在はどこにもいない。そのような人物が出てくるのが先か、大げんか(核戦争)になるのが先かを考えると、現状の様子から後者の方が先のような気がしてならない。まとめ役の先生や監督、社長などがいないと、集団はまとまらない。