石破首相が国会で、「フジテレビは第三者委員会による調査を速やかに行い・・・」と答弁した。
もし橋下弁護士の主張通りに第三者委員会を設置していなかったら、政府はどのような対応を取ったであろうか。4月当初(第三者委員会以外による調査結果を受けて)、スポンサー企業や社会の信頼は、どうなったであろうか。
ウクライナ戦争開戦時(首都キーウにロシアが迫っていた頃)、橋下弁護士は、ウクライナは戦争してはいけないとの主張を、各テレビ局を回って繰り返していた。もしウクライナが反撃していなければ、ロシアに屁理屈をこねられて今頃は全土を奪われていたかもしれない。そして、そこからの停戦交渉は、どうなったであろうか。
橋下弁護士の言うことは、現状や現実から乖離した、蓋然性の低い枝葉の一部や小さな手続き上のことを全体の中心事、総合的な判断のように主張し続け、それが行われていたら大変な結果になっている場合が多いのではないかと、私は彼の発言をずっと見ていて思うのである。
もっと想像力を働かせ、現状や被害者側(立場の弱い者)のことを考えて話したほうがよいと思う。そのためには、まず謙虚になることである。彼が真剣に話す時は、語気を強め早口で詰め寄るような言い方に変わる。そのようにするのは、大声を出すことと同じように、自分の主張を正当化するために他ならない(無意識であろうが)。もし自分の意見が適切で、多くの人のためになるものであれば、若狭弁護士のように普通に落ち着いて穏やかに話せばよい。さらに、自分が論破されそうになると、微妙に論点をそらすことも多い。もはやまともな議論ではない。口喧嘩や裁判などの戦いに勝てばいいと思っているように見える。
ホリエモンやひろゆき氏とともに、彼もまた、煽りや誹謗・中傷合戦中心の今の社会の「時代の寵児」なのだろうか。