フジテレビは、日弁連のガイドラインに沿った第三者委員会の設置を決めた。3月末をめどに調査結果をまとめるとのことだ。警察と異なり強制捜査はできないので、女子アナOBも含めフジテレビの全ての関係者が自分と会社の保身を捨て、隠さずに全てを正直に忖度なく話すという条件が大前提となる。それを担保するための宣誓書や業務命令などが必須である。これなしの調査では、実態や問題の本質には迫れない。
ジャニタレ(ジャニーズ事務所の圧力で今の地位を得た芸能人)も、吉本芸人も、そして芸能人や弁護士などの口達者なコメンテーター達も、皆テレビ局が作り上げた虚像であると私は思っている。第一のジャニーズ関係の砦は崩れた。次は吉本芸人の番組内でのセクハラや暴力、テレビ局と吉本興業との癒着などの巨大な壁を崩すことであろうが、それはいまだにスタート地点すら見えない。先に、世論を操る無責任なコメンテーター達の解消から始めたほうがよいのかもしれない。
いずれもテレビ局の取り組みである。彼らに課された課題は重要で、とてつもなく大きい。しかも加害者側である。日本のメディアは改善に向けて歩んでいけるのだろうか。見守りたい。
別の話になるが、「日弁連のガイドラインに沿っていない調査委員会でもよい」と、様々な番組に出演して一人で言いまわっていた橋下弁護士だが、ここ数日は情報番組に出てこなくなった。少ししてから、開き直った傲慢な態度で詭弁(「自分は正しかった」というこじつけ)を言うのだろう。それが、彼のいつものスタイルである。ウクライナ戦争が始まる時も、彼は一人で、ウクライナが反撃することに反対していた。もし彼の言う通りにしていたら、今頃はウクライナの大半をロシアに占領され、その後の交渉となっていたであろう。
キレ気味のどや顔で言い訳をする彼の様子を見るのが、私はとても好きである(賛成という意味ではなく、面白いという意味で)。家で、どんなこじつけ(論理)を作って来たのか、ワクワクしてしまう。今回、日弁連のガイドラインに沿った第三者委員会が設置されたことについて、早く彼の詭弁を聞きたい。