各テレビ局は自主的に調査を行い、早くも「何もなかった」と公表する局もある。女子アナが現場でセクハラやパワハラ、接待要請を受けていたとしても、その場の上司や管理職、通報窓口に言えるわけがない。訴えた後もそれらをやっていた人たちと一緒に働くことになる。周囲は他人行儀の行動をとっていじめるだろうし、上司からは警戒人物として見られる。管理職はもみ消そうとする。被害を誰かに報告して、本人にとっていいことなど1つもない。だから、最初から誰も何も言わないだろう。そうして会社は「報告は1つもなかった」と世間に公表する。

 こんな茶番劇をしてまで、「自分たちだけは正義の塊だ、きれいな会社である」と世間に訴えたいのか。このような状況になってまで、まだ各テレビ局はごまかそうとするのか。

 フジテレビ以外のテレビ局は、フジテレビの問題を詳しく報道するようになった。そうすることで、自分の会社だけはバレないようにしたり、自分たちはフジと違って適切に行動してきたと世間に思わせようとしたり、自己保身に全力を注ぐことに方針転換した。フジテレビをはじめ、全てのテレビ局が、根元から腐っていると私は思う。