フランスのマクロン大統領が、ウクライナに対してロシアへの領土の譲歩を検討するように促した。
国際紛争においては、正義もなければ裁判で被害者側の原状回復がなされるわけでもない。要は、どれほど多くの相手国の市民を殺し、街を破壊し、武力で領土を奪えるかにかかっているようだ。どんな手を使ってでも領土を奪ってしまえば、奪った側の物になる。これが世界の現実だった。私の認識が間違っていた。世界中の国が被害者の味方をして、加害者のロシアを裁判や武力でやっつけ、ウクライナの土地が回復され、ウクライナの人を殺し町を壊した責任としてロシアに賠償金を支払わせるか、無理なら領土の一部をウクライナに渡すことになると思っていたが、今の世界はそうなってはいなかった。
ウクライナは、将来の日本のようである。ロシアや中国が日本に対して言いがかりをつけて領土に攻め入り、徐々にその範囲を拡大していくだろう。奪えるのに奪わない理由は、彼らにはない。日本には全面戦争の覚悟がないので、じわじわと攻められ、日本領土の一部を取られることになるだろう。ウクライナのように、世界のどこの国も日本を助けてはくれない。仮に本格的に武力をもって助けてくれたとしたら、第三次世界大戦になる。
日本は、今のうちからあらゆる事態を想定して、対応策をとっておいたほうがよい。もしかしたら、中国やロシアによる日本侵略を阻止できる可能性があるかもしれない。