4日夜、ニッポン放送で中居氏の番組がオンエアされた。フジサンケイグループは、覚悟を決めたようだ。他のテレビ局も沈黙を守っている。この体質についても、中居氏やフジの接待問題が解決した後にきちんと問い、改善させなければいけない。どこの局も、公正も正義もあったもんじゃない。

 まずは、次々にやめていったフジテレビの若い女子アナたちが、フジテレビの内情(パワハラ、セクハラ、モラハラ、いじめ等々)を全部弁護士に話すように説得することから始めるのがよいのではないだろうか。弁護士や学者、テレビ局と癒着のない出版社などを中心としたメディア浄化チームのようなものを作り、心ある関係者からできるだけ多くの証言を集めることが必要だ。テレビ局は芸能人の性疑惑に対していつも沈黙を貫くが、それは自分たちがいつも加害者の一味(実行犯のサポート役)になっているからではないのだろうか。

 各テレビ局にはジャニーズ問題では逃げられたが、今度こそ逃がしてはいけない。起訴を含めた法的責任と道義的責任をすべて洗いざらい公にし責任をきちんと取らせなければ(「ゴメンチャイ。今後も・・・」の言葉では意味がない)、国民は法や道徳を守ることがばからしくなり、犯罪が増え、社会はさらに混とんとしていくだろう。

 日本社会において、もっとも影響力があり最も悪質なものが政治家とテレビ局だと私は認識している。しかし、政治家に対してはメディアが批判をすることである程度ブレーキをかけられるが、テレビ局だけは批判をするところがまったくない。だから、どこまでもよどみ、際限なく不正や不公平、悪事をするようになる(できてしまう)。管理・指導、監督するところ(機関や部署)がないことほど恐ろしいことは無い。