NHKで、「ドキュメント72時間」の年末スペシャルを延々とやっている。人の不幸や死の話には必ず食いつき、深堀して視聴者のお涙を誘おうとする。あまりにも意図的で露骨で、見ていてうんざりする。
このブログでも何度も書いてきたが、人の死や不幸に対する涙は決して感動ではなく、ただ悲しくて涙が出るのである。葬式で泣いている人達は感動しているのではない(「感動」の意味を調べると「美しいものやすばらしいことに接して強い印象を受け,心を奪われること」とある)。そうして涙が出るような回が、「とてもよかった」、「感動した」と、年間上位に来る。NHKのあざとさに怒りを感じるが、視聴者も何を考えているのだろうか。テレビ局ごときに心をもてあそばれているのがわからないのだろうか。3日間観察する対象場所も、今年はお墓やがん病院の裏の台所など直接的になっていて、エスカレートしていることがわかる。
ジャニーズ問題に引き続き、今は中居氏の問題についても、テレビ局は知らん顔をしている。テレビ局員って、政治家同様にずる賢くて無責任で、バレなければ裏で悪いこと(癒着や不公平)もするし、犯罪行為についても仲間であればとぼけて知らん顔もする。誠実さや正義がなく、本当に悪い人たちの集まりのように私には見えるのだが、この認識は客観的に間違っているだろうか。