aiko、MISIA、福山雅治、西野カナ・・・。紅白になると、出てくる。

 純烈、山内惠介、氷川きよしの、NHKお抱え三人衆も健在だ。

 今年、はじめて紅白を見たくないと強く思った。歳のせいでもあるのだろうか。50年、40年前の紅白や歌謡曲が幻のようである。

 ここ十数年、テレビをつければ、坂道グループとジャニタレグループの似たような踊りと似たような曲ばかりだった。テレビ局はジャニーズ事務所(ジャニタレグループ)、秋元氏(坂道グループ)と癒着し(関係を深め)、他の歌手や曲が番組に出てきにくい土壌を作り続けてきたため、後世に残るような曲がほとんど生まれなかった。日本の歌謡文化を画一化し破壊してきた。

 30年後、過去のヒット曲を振り返るような番組で、平成後期や令和のジャニタレ坂道グループ曲が紹介されるだろうか。今でさえ歌える人はほとんどいないだろう。歌詞もメロディも頭に残らないのである。皆同じ曲を歌っていたとしても、中年以上にはバレないだろう。同じように大勢の若者が出てきて同じようなダンスを踊っている。何と貧しい歌謡文化におちぶれてしまったのだろうか。

 政府から独立していない(?)公共放送であるNHKも紅白の人選に容赦がない。お抱え三人衆への忖度(不公平な過度の出演回数)はNHKの日常行為であるが、それを年に1度の国民的な歌謡祭で、しかも三点セットでやるのか。というより、もしかしたら世代交代した若者スタッフたちは、この三人を不公平に繰り返し集中的に出演させることを、本気で公平・公正にやっていると思っているのかもしれない。

 最近の歌番組やバラエティ番組、情報番組などを見ていると、これまで数十年間テレビっ子だった私も、ようやくテレビから卒業できそうに思えてくる。

 来年以降の紅白出演者は国民の投票制にしてもよい。各年代(80代あたりまで)の集計から上位5名の歌手を出演させると、全ての年代の人が本当に見たい歌手、聞きたい曲を大みそかに家族で見られるようになる(歌う曲も歌手本人が勝手に決めるのではなく、アンケートで国民が聞きたい曲にする)。ジャニタレ問題をまだ反省できない(完全な第三者委員会による社内調査と公表をいまだに拒み続けている)テレビ局に任せれば、何でもありの結果になるのは当然のことであろう。

 それから紅白の演奏について一つお願いしたいが、オーケストラなどが出てきて曲の最後に取ってつけたように「ジャーン ジャーン ジャーン」と3回演奏するのはやめてほしい。これさえつけておけば迫力が出るだろうという安易な考えが嫌だし、NHKの勝手な判断で曲をみな似たようなものにしてしまう行為はいけないだろう。