「デンマーク司法省は、傷害容疑で国際手配されていた反捕鯨活動家ポール・ワトソン容疑者(74)について、日本政府の引き渡し要請に応じないことを決めた。」(12/17「読売新聞オンライン」より一部引用)

 デンマークや、今回裏で動いていたフランスの人権意識や手法を、日本は覚えておいたほうがよい。今後彼らと貿易交渉や協定を結ぶ際などに信じすぎてしまうと、利用されて終わるだろう。

 しょせん、アジアの小国が法に訴えても、欧米人の感情や自国の習慣(反捕鯨)には何の影響も与えないのだろう。都合の良い理由や言い訳はいくらでも付けられるので、「障害行為、殺人行為は違法」などといった「行為に対する世界共通の法」が唯一の砦なのだが、それを反故にしたら、あとは一方が我慢をするか、力づくの戦争で決着をつけるしかなくなる。日本以外で、我慢ばかりしている国はあるのだろうか。だから、世界はいつも戦争ばかりである。

 人類(猿人)誕生の500万年前から現在に至るまで、延々と仲間同士で戦い、傷つけあったり殺し合ったりしてきたが(餌や縄張り、異性の獲得等で)、まだ学ぶことができない。信じられない程、質の悪い脳である。これ以上悪く作れないのではないかとさえ思えてくる。人類は、500万年かけてアウストラロピテクスから体を進化させてきたが、なぜ脳(の一部)は進化しなかったのか。500万年・・・。ありえない。動物の遺伝子に組み込まれた本能なのか。それなら、「仲良くしようね」と学校で教えたり、平和活動をしたりしても、損をする人を作るだけなのかもしれない。