「国会で協議される皇族数確保策などを巡り、秋篠宮さまが11月の記者会見で、宮内庁は皇族方の考えを「知っておく必要がある」と発言されたことを受けて、同庁の西村泰彦長官は12日の定例記者会見で、「十分お話をお伺いする機会というのはなかったと反省している」と述べた。」(産経新聞-12月12日配信-より引用)

 秋篠宮さまのお言葉は、正確には「その人たちがどういう考えを持っているかということを理解して、若しくは知っておく必要があるのではないかと思っております」というものであった。これは、国会での協議の際に皇族側の考えを考慮してほしいということと私は受け取ったが、これは立場的に、事実上の命令となってしまう。国会で異なる決定はできない。もし発言の意図が違うのであれば、正確に伝わるようにもう少し説明をいただきたい。

 ちなみに、天皇は憲法(4条)によって国政に介入できないが、他の皇族方は法的に可能なのだろうか。そもそも天皇陛下も賛同された上で、皇族を代表したような内容の発言をされたのだろうか。