新幹線の指定席に訪日客が勝手に座っていてトラブルになることがあるという。原因は、自国とのルールや習慣の違いにあるようだ。

 歩きたばこをしたり、神社本殿の階段や鳥居の台座に座って休んだり、奈良の鹿にせんべいを見せつけてからかったり、電車内で電話をしたり、観光地にある注意書きを「まあ、いいだろう」と判断して守らなかったり等々、ほとんどは悪意のある意図的なものではないのかもしれない。

 ただし中国人(の一部)だけは、さらに口頭で注意を受けても逆切れして、嘘やめちゃくちゃな言い訳を叫んで騒ぎ、手が付けられなくなるので別問題である。日本のルールを知らなかった、教えてほしいということではないようだ。人民のレベルが世界標準に達するまで、お互いのために中国人旅行客は個人観光を廃止し、責任者付きの団体旅行のみにしたほうがよいだろう。中国政府は交換条件ならば認めるというのであれば、日本も個人で中国旅行に行かなくてよい。むしろそのほうが、突然逮捕されたり危険な目にあったり嫌な思いをしたりすることもなく、よいだろう。

 ほとんどの観光客は、日本のルールや習慣がわからなく、教えてほしいと思っているようなので、世界の国のルールや習慣、禁止事項や配慮事項、危険地帯などをまとめたメインのサイトが世界に1つあってもよいだろう(それぞれの国の言語に翻訳して)。海外への旅行客は、それを見てから旅行に行くことが習慣になればよい。旅行会社や大使館、書籍、ネット、SNSなど、個々にはそれぞれ国のルールなどについて少しは書いているが、網羅されていないために「落ち」が出ている。これが最もよくない状況だ

 旅行客の誰もがすぐに見られ、他のツールをいろいろと調べなくてもいいように訪問国の全てのルールや習慣、禁止事項や配慮事項が網羅されている物が必要である。世界を巻き込んで1つ作るのが難しいのであれば、日本だけでも1つ作れば(訪日観光客向け)、日本国内の秩序や治安もだいぶ改善されるだろう。併せて、観光客を分散させるための観光案内の提案(季節や時刻、観光地ルート等)や、交通手段案内(「ここは徒歩のほうが早い」等)があってもよいだろう。