イギリスの大臣が「(自分の国が)大規模な戦争を戦えるようになるには、予備役が重要だ」と話していた。今ウクライナで起きている規模の戦争をイギリスがやったら武器も人もなくなり、1年位でイギリスは負けてしまうという。

 日本にも同じことが言えそうだ。自衛隊員がとても多いわけではない。しかもイギリス以上に、日本の周囲には危険な大国がいくつもある。戦争になったら、あっという間に日本が負けるだろう。アメリカが出向いてくれたとしたら、日本全土がアメリカと日本の周辺国との大戦争の場となるだけだ。いずれにしても日本が滅ぶ可能性が高い(すぐに降参すれば別だが)。

 人海戦術の戦いでは日本は勝てない。自衛隊員の死亡者もできるだけ減らしたい。そうなると、ミサイルやドローンなど、離れたところから相手を攻撃できる武器を、勝つまで無くならない程の量(2~3年打ち続けられるほどの量)を持っていることが勝敗のカギとなりそうだ。戦車用、戦艦用、地上用(飛行場やインフラ施設)など、威力の異なる長距離ミサイルを非常に多く生産し(使用期限でムダになるなら量産体制をすぐ組める設備を用意しておくなど)、それと同時に相手国の飛行機やドローン、ミサイルなどを探知攻撃できる能力向上の研究と実戦配備に最大限取り組んだほうがよいと思う。これからの戦争は、ウクライナでの戦争を見てもわかるように自衛隊員が鉄砲をもって直接戦うのではなく、先進的な武器による遠くからの攻撃が効果的であり、こちらの人的損害も限りなく減らせるだろう。戦時中、相手の飛行機がやってきたら、こちらもわざわざ出撃して飛行機同士戦うのではなく、日本の本土からミサイルを撃って打ち落とすなど、すべて国内のビル内での操作で戦う未来的な方法のほうが、日本には向いているし勝つ可能性も出てくる。テレビゲームのような戦いが、小国で戦える人も少なく、科学技術だけが発達している国にとってはこのような戦いが最もよい。相手国を占領するのでなければ、戦車や自衛隊員の鉄砲などはいらないし、自衛隊員の鉄砲の打ち合いなどの厳しい練習なども必要なくなるだろう。