今日は一日中、代表質問の国会中継がある。石破総理大臣が答弁するのであるが、もちろん自分で作った原稿ではない。石破氏が会ったこともないどこかの誰かが書いた無難で抽象的な一般論の原稿を石破氏がずっと読み続け、それを国会議員や国民がずっと聞いている。何の意味があるのだろうか。もしこれが無くなったとしても、誰も困らない。

 いや、困る人たちがいる。だからやっているのだろう。それは、税金から高額な収入を得ている国会議員たちである。代表質問や、すでに議席数が決まっているので結論が出ている予算委員会の討論などがもしなくなってしまったら国会議員たちの仕事がかなり減り、国民から非難を受けたり給料の一部を返還しなければいけなくなったりするだろう。

 国会議員たちにとって、長時間にわたる茶番劇は、高額な給料をもらうために必要なのだろう。数百人の大の大人たちが、ふかふかの椅子にただ座っているだけでお金をもらっている。そのために、無職の人などもわずかな貯金を下ろしてせっせと税金を納める。国を挙げてのめちゃくちゃで壮大な茶番劇だ。残念なことは、黄門様や大岡越前、ウルトラマンなどのような最後に悪をやっつけたり正しい判決をくだしたりする正義のヒーローのいない、終わりのない劇であるということだ。