子どもに注意すると、「なんでダメなの?」と聞いてくることがある。教師がそれを教えても、子どもの頭を素通りしたり定着しなかったりすることがけっこうある。場合によっては、言い返してくる子どももいるかもしれない。教師は、「自分で考えてごらん」と言って、子どもに自分自身を振りかえさせることも必要であろう。

 子ども「先生、どうすればいいですか」→教師「あなたはどうすればいいと思いますか?」

 子ども「先生、○○君が掃除をさぼっています」→教師「あなたにできることはありますか?」

 教師は、子どもに対して何事もバカ丁寧に力説(説教)すればいいというわけではない。これは、親にも言えることだろう。特に子どもは面倒くさがりなので、すぐに人の頭を使おうとする。

「ソ、ソ、ソクラテスか、プラトンか~、ニ、ニ、ニーチェか、サルトルか~、み~んな悩んで大きくなった♪」。今年も野坂氏の命日がやって来る。