先の記事の続きになるが、人間というのは、うまくごまかしながら、適当にやっていくものである。しかし、これでは本当の改善・進歩は望めない。だから数千年たってもまだ戦争を繰り返している。むしろ戦争はひどくなっている。数十年にわたる歴史教育や平和運動など意味がないことをみんなが見たであろうから、ではどうすればよいか全く異なる方法を考える必要がある。

 一つの案であるが、まずは国連とは別に全ての国が参加して、誰もが守れる法的拘束力のある簡単な共通ルールを数個作ってみるというのはどうであろうか。それを1つ1つ増やしていくのである。このルールは、理由に関係なく各国の「行動」で違法かどうかを判断することにしなければいけない。これが大事である。国連は、違法行為の理由(言い訳)を言わせたり聞いたりしているから、自己中や嘘が普通になり、すぐに戦争が起きるのである。行動のみで違法性を判断しなければいけない。

 違法行為の国に対しては、他の全ての国が制裁を加えることにしておく。だから、無理をせず本当に当たり前の簡単なルールでよい。それが数年に1つずつでも増えて行けば、百年後には結構たまるであろう。全員参加で、まず全ての国ができそうな簡単なルール作り(法的拘束力のあるルール)を気長に作っていくことにわずかな可能性が感じられる。1つ目のルールは、「国として(政府命令で)人を殺してはいけない」はどうだろうか。まず、簡単であたりまえのことを1つ1つ確定していくことが重要であろう。