ここ1週間ほどの石破氏の表情には覇気がなく、つらそうに見える。2回ほど病院にも行ったという。表向きは「健康診断」というが、通常の健康診断に2回行く必要はない。
APECでの集合写真にも、他の用事で間に合わず参加できなかった。フジモリ氏の墓参りは、集合写真が終わってから行けばよかった。その時間がなかったのであれば、それができるように日程を組めばよかった。外務省の判断は能力、石破氏の最終判断は体調不良が原因だと思う。
ここ2~3日、ニュース速報がでるとドキッとしてしまう。石破氏は、自分の実力を発揮したり自分の思ったような政治をしたりすることができなくなっており、まるで生殺しにされているようだ。本当に気の毒である。しかし国民は、自民党内用に高市氏、自民党外用に玉木氏を支持し当選させた。国民がそれを望むなら、石破氏は無理をする必要はなく、国民の望み通りにやってやり、あとは退けばよい。国民の自業自得である。私は石破氏に政治改革を期待していたのであるが、誰も石破氏に協力しようとしないようである。残念だ。
一年後を想像すると、石破氏も国民民主党も政治の中枢から消え、安倍派の象徴である高市氏や萩生田氏、世耕氏などが息を吹き返し、事実上の安倍派による派閥政治が復活しているように思う。なぜ国民は前に進もうとしないのか。周囲の状況や遠くを見ずに、目の前にぶら下げられたレプリカの餌にすぐ飛びつく。素直というか、単純すぎる。