衆議院での法案可決、首相指名、予算案可決などのためには、過半数233議席が必要だ。しかし、1つの党で過半数を得ることは難しい。現在は、国民民主党が主導権を握り、他の全ての党が言いなりとなっている。国民民主党がどれほど国民から支持を得たのか調べてみた。
自民党が191議席、立憲民主党が148議席、日本維新の会が38議席、そして4番目に国民民主党で28議席となった。上位2つの党に比べるとわずかな議席で、国民から大きな支持を得たどと言える数ではない。
国民から大きな支持を得た自民党や立憲民主党の意思が国政に反映されず、ほとんど支持を得なかった小さな風見鶏(国民民主党)の考えが日本の政治を動かしていくという仕組みは不適切であり、あってはならないことだと思う。やはり、選挙によって国民から支持を得た党の順に政策や法案成立に貢献できる仕組みが、選挙結果を適切に反映する民主政治の在り方であろう。選挙後に国民が示した意思に反して勝手に党同士が結び付いたり(自公政権というが、政権与党として公明党に国民が投票していない)、法案や予算案可決に必要な議席数が過半数であったりする現状は、変える必要がある。
野党の立憲民主党の約5分の1の議席しかない党が、大きな力をもち中心となって国政を動かしてはいけない。国民の意思(選挙結果)が反映されていない。これは民主主義ではなく、民主主義の(仕組みの)まやかしである。