ある国立大学医学部(旧帝大)の脳神経外科の医師一覧を見てみたら、教授、准教授、講師をはじめ、全員男性だった。なぜなのだろうか。
性別について、何か制限があるのだろうか。それとも、能力が無かったり挑戦したいという意思が無かったりといった女性側の理由なのだろうか。あるいは、単なる偶然なのだろうか。
「女性枠を増やそう」、「女性採用〇割確保」、「女性限定採用」などといった言葉をよく見聞きするが、現在も就職において本当に女性差別があるのだろうか。公的には明確な女性差別条件は無いのではないだろうか。逆に、「女性のみ応募可」(研究職)などといった露骨な男性差別を見ることは多くある。
就職において、公的な女性差別の表示は無いが、面接などで女性だからという理由で落とされることがあるのかもしれない。それは、女性だと出産や育児で長期離脱をして会社の営業に支障をきたしたり、子供や家を離れて2週間海外へ行って厳しい交渉をまとめ上げたりするのは物理的にも能力的にも難しかったりするからであろう。他社との厳しい営業合戦に負けて泣かれても困る。お金をかけて育てても、突然仕事をやめられて会社に迷惑をかける危険性も男性に比べると高いのは事実であろう。これらはすべて女性側の問題である。男女に関係なく、その人だと会社にとって不利益になる可能性が高ければ面接で落とすのは当たり前である。
政務官(国の政策・企画に参画し、政務を処理する仕事)に元アイドル2人が選ばれた。「女性だから」選ばれたのだろう。男女差別である。性別などどうでもよいから、国益や国民のために、能力や実績で選んでもらいたかった。