石破氏が首相に決まった。自民党と国民民主党の連係プレーで、二大政党制への期待は消滅した。

 その石破氏は投票中に寝ている、お目付け役の菅氏は(動きが)停止したまま、国民民主党の代表は若い子とホテルへ・・・。日本の政治は下降の一途をたどっているようにみえる。

 二大政党制ではなく一党独裁政治であれば、これまで見てきてわかるように、次第に政治が必ず淀み悪がはびこるようになる。癒着や金、違法行為、強制採決、嘘、ごまかしなど何でもありとなる。だから、政治の大前提として二大政党制が必要なのである。この体制を基本として、2つの政党が交互に誠実な姿勢で国民のために政治を担うことが必要であろう。教員でも県職員でも転勤があるのは、淀みや不正が生じないようにし、新しい風で改善・進歩を目指していくためである。

 私には、国民民主党が偽物に感じられる。まもなく化けの皮がはがれて実力があらわになりそうな気がする。今は数だけで好き勝手にやっているが、素人ばかりで実際には主体的な政治はできないだろう。やはり実力がないといずれ見切られて行き詰まるのである。信用も託すことも私にはできない。まずは代表を変えたほうがよいと思うが、代わりもいない。

 今回の国政選挙を見て二大政党制の実現を考えた時、野党第一党である立憲民主党がいくら議席を大幅に増やしたとしても、単独で自公を越えて過半数を取らなければ、いくつかの怪しい野党に結果的に自民党を支援されて、自民党による一党独裁政治が永遠に続いてしまう。つまり、自公か立憲民主党以外の野党に投票するのか、または立憲民主党に投票するのかの二者択一にしないと、二大政党制に向けてのスタートが切れないことになる。

 多くの国民の願いが私にはよくわからないが、次の国政選挙においては少なくとも情報不足のままに感情で投票することなく(「気持ち」は偏ったマスコミ報道や立候補者の不確実なハッタリ演説によって形成される)、事実や状況をよく理解した上で投票しないと、適切な投票が行われたとは言えない。20年先、50年先のことを考えて、政治のしくみや制度を変えていく必要があることには異存ないだろう。永遠に一党独裁政治のままがいいという人はいないはずである。それでは、中国やロシア、北朝鮮などと同じになる。