吉本芸人が、松本氏による性的行為強要疑惑について、物的証拠がないということが一番重要(だからもう終わり)と言った趣旨の発言をしていたが、これは嘘である。法的に言うと「直接証拠と状況証拠との間に証拠の価値の点で差はない(最決平19.10.16に判示)。

 物的証拠がない刑事事件などたくさんある。物的証拠がある無しで、有罪か無罪かを決めていたら、日本は無法地帯となる。だから、状況証拠を積み上げ、証言を集め、取り調べや裁判でそれを突き付け、白状させているのである。裁判で仮に状況証拠について「知らない」と言い張った場合、それが信用に値するものかどうかを裁判官が決めるのである。そのための裁判が必要だったのに、それを恐れて逃げた。ちなみに

 文春が報じた時点に戻っただけなので、これで終わりということではない。被害者がいる違法行為疑惑が出た以上、これから捜査や裁判が必要だと思う。テレビ局は、おかしな動きをしないように。