「我が国の政府やマスコミは嘘ばかり言うので信用できない」と、中国や韓国の国民が思っているとしたら、教科書や歴史館をはじめ、日本との関係に関する歴史の言動についても嘘だと考えるのが自然であろう。ほとんどの発言が信用できず、日本の過去に関する発言に限って真実だと考えるのは、おかしなことだ。

 政府やマスコミは嘘ばかり言うのであれば、むしろ過去の日本が行った真実は、政府やマスコミが話している内容と逆であると判断するのが適当である。しかし、そうはなっていない。なぜだろう。日本の過去に関してのみ、すべて真実と捉えられる理由がよくわからない。政府やマスコミが国民の感情までコントロールし、正当な判断ができないようにしているのだろうか。

 韓国や中国から出て、他国に移り住んだ人もいるだろう。そういう人が多様な情報を得て、正当な評価が可能となったとしたら、それをSNSなどで自国に向けて発信しようとは思わないのだろうか。中国はネットを遮断しているようだから無理なのかもしれないが、韓国なら可能なのではないだろうか。たとえ韓国国民から非難を浴びても、他国にいるから被害を受けることもないだろう。