ダウンタウンの松本氏が、仕事復帰に強い意欲を見せているという。
いやいやいや、週刊文春が松本軍団による性的行為強要疑惑について報じたスタート時点に戻っただけである。加害者側が「事実無根なので闘いまーす」と嘘を言い、次に自滅を恐れて訴訟を取り下げ、最後に早く仕事がしたいと言っているだけである。松本氏が勝手に一人で踊っていたにすぎない。文春が公表した疑惑は何も進展していない。
松本氏は、「不快な思いをされたり、心を痛められたりした方々がいらっしゃったのであれば・・・」などと言ったコメントを出したが、何を他人事のように話しているのだろうか。俺は悪いことはやっていないが、相手がそう思ったとしたら・・・と言うことだろう。全く反省していない。また、「これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をお掛けすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることといたしました」と松本氏はいうが、これは「俺は不適切なことは何一つしていないけど、他人に迷惑がかかるから取り下げる」ということで、一言で言うと「俺はまったく悪くない宣言」である(そのあとに謝罪しているのも訳が分からないが・・・)。
これで、文春報道が無かったことになり、松本氏が仕事に復帰するというのか。いや、テレビ局が復帰させるというのか。もしそうなるとしたら、限度を超えている。メディア業界には倫理や法、正義のないことが、ジャニーズ問題に引き続き(加害者側のテレビ局が自分たちで調査して逃げ切った)、再び証明されることになる。
ちなみにTBSの夕方のニュースでは、一連の訴訟取り下げ問題を報じたのち、「松本氏をまたテレビで見たい」と言った趣旨の街頭インタビュー2つを選んで放送し終わった。松本氏のテレビ復帰の足掛かりを数時間後にはテレビ局が作り始めている。ああ、気持ち悪い。