大谷選手は、今日もノーヒットだった。DHなのだから、せめてアウト要員になることだけは避けてほしい。
多くの人たちと私の見方は違っていて、大谷選手を見ているととても不器用な人のようにみえ、使い方によってはチームのマイナスになるように思う。こんなことを感じるのは私だけかとネットを少し調べてみたら、大谷選手が不器用だという記事は少し見られたので、世界で私一人の感想というわけではなさそうだ。
もちろん打ったり投げたりなど数十年間ずっとやって来たことについては慣れているし熟練しているので、そこにおいては自分の能力を発揮して非常にうまく行動できる。しかし、新しいこと(初めての投手やチームとの対戦など)への対応力が不足していたり、同じ失敗を続けて何度でも繰り返したり(高めストレートの空振りなど)する印象がある。空振りや見逃し、三振などが驚くほど長期間続くこともある。
また、記録と相反する感想になるが、盗塁をする時も1拍おいてからスタートしているし、低い姿勢で空気をつかんで前にぐいぐいと走る速さがない。しかし、盗塁の数が他の選手より多いので、野球選手としてはあれでベストなのだろう。例えば、盗塁をする時は腰をかがめ左手の手のひらを左足の膝に置き、スタートする時に左手のひじを伸ばして膝を押すなど、速くスタートするための技術も使っていない。成功しているならそれでもいいのだが、見ていてハラハラしてしまう。
今回の盗塁時の怪我も、彼だからやってしまったように思う。実際盗塁でけがをした選手は今シーズン、アメリカと日本のプロ野球の試合において一人でもいたであろうか。調子に乗ってかっこうをつけすぎたのかもしれない。あるいは、スライディングの練習をあまりしていないのかもしれない。「痛みは減ってきている」、「他の選手も怪我を押して頑張っている(だから自分も頑張る)」などと話しているが、他の選手は別に不器用ではないから、けがや痛みに対応して「よし、やってやるぞ」とさらに強い精神力を持ち、普段以上の力を発揮している(足を怪我している選手は6試合連続ホームラン)。大谷選手は、けがをした分さらに打てなくなり、精神的にも覇気が見られず「怪我をしているからしかたがない」という気持ちでやっているのが伝わってくる。「自分は不器用の上に怪我をして痛みがあるなら他の選手のほうが塁に出られる確率が高い」とチームのために冷静かつ客観的に判断して、自ら出場辞退を監督に言えるのが、本当の一流選手だと私は思う。
ワールドシリーズは、大谷選手以外の選手がよく打ち、勝ち続けている。ドジャースには本当に打てる選手が多いなあと感じる。大谷選手は良いチームに入った。
以上は悪口ではなく批判であり(実力ではなく練習不足や勘違いの問題だから)、苦手な部分についてもっと謙虚に原因を分析したり練習したりしたほうがよいと思うのである。
〈追記:10/30 ワールドカップにおける今日までの大谷選手の成績は、4試合で15打数2安打。けがをした後の2試合は7打数1安打〉