小泉進次郎氏が、党の選対委員長を辞任した。

 政治は知識と経験が重要である。彼にはどちらも不足していた。なぜ党の執行部は、党の存続にかかわるような重要な仕事を彼に任せたのか。正当な理由を聞いてみたい。

 詭弁や話術だけで政治はできない。むしろ、それらは政治に必要ない(実が政治だから)。彼は、外交や環境、社会保障、防衛、経済、医療など何の分野でもよいから、まずなにか1つについて徹底的に勉強し、「この分野だけは誰にも負けないぞ」というものを作ったほうがよい。そうして基礎を身につけた後に、その分野の役職について経験を積んでいくのがよいだろう。そうしないと、いつまでたっても実力が伴った真の政治家にはなれない。