福井市で中学3年生が殺害された事件で、再審開始が決定した。裁判所は、検察の裁判への姿勢を「不誠実で罪深い不正の所為」と批判した。証拠についても、警察が捏造していたことが明らかになった。決定を受け、検察側は「適切に対応していく」とのコメントを発表した。適切に対応出来ない者は、当然次も適切に対応できない。なぜなら、同じ体質や能力なのだから。客観的な「適切」の意味や内容がわからないと思う。
政治家達も、悪事がばれた時に、よくこの「適切に対応していく」という言葉を発する。適切にできない者が、適切に対応できるはずがないのに。
適切に対応できない当事者に限って、「適切に対応していく」と言いたがる。どういうことだろう。一般の人であれば、まだ先のことがはっきりしていなくても、「詳しく検証していきたい」などと多少は具体的に言うだろう。「適切に」と言えば、自分たちが思ったように好きにやってもよいということになり、再び悪事を働こうという悪い意思が、無意識のうちに表れた表現方法のように感じられる。