今日も朝から政見放送をやっている。ひどい。誰が立派なことを言えるかの戦いだ。

 もし当選したら、言ったことを本当にやるのだろうか。本当にできるのだろうか。投票だけしてもらったら、あとは「知~らない!」では、あまりにもひどすぎる。当選すれば、言ったことが本当に実現可能なのであれば、「選挙活動中に公言したことを実現できなかった場合には、議員辞職します」と約束してもらいたい。そうすれば、選挙活動中に話していることを参考にもできるのであるが、そうでなければ街頭演説も討論も政見放送も、嘘、ハッタリの茶番劇に過ぎない。少なくとも私には、確信的詐欺のように見える。言ったもの勝ちの、捕まらない違法行為のように感じられてしまう。「いや、そうではない」と言い切れるだろうか。ずる賢い人は、どこまで行ってもずる賢いものである。

 立候補者の嘘公約で国会議員を選ばせる仕組みは、国益のマイナス、極端に言えば国家転覆行為という見方もできる。何の政治的能力もない芸能人上がりの議員や世襲議員、犯罪者まがいの議員達に、1億人以上の国民の生活や命、国の運命を任せるなど、本当にばかげている。立候補者達も、立候補者達の主張を流し続けるテレビ局も、それを真剣な顔で聞いている国民も、私にはまったくわからない。みなは、何を願い、何を目指しているのだろうか。