世の中に、うまい話などない。当然のことである。株などと同様に、大きな利益を狙う場合はそれに比例した大きなリスクも生じる。リスクなしで大きな利益を得られる話など、冷静に考えればあるはずがないことは誰にでもわかるだろう。そのような話があったら、勧めてくる人だけでやっているはずだ。うまい投資話や営業販売人の話などをまじめに聞いている人を見ると、本当に気の毒に感じられる。
福島に原発を造るか検討された時、県や町には大きなお金が入ってくるから大きなリスクと大きな利益を取ったのだろう。結果、リスクのみを被るケースも多い中、どちら(大きなリスクと大きな利益)も得ることになった。騒ぐことではない。自然な流れである。
最近、中国で日本人の小学生が襲われる事件が多発している。中国では、反日教育、反日プロパガンダ(テレビや映画)を行っているから、日本人をやっつけたいと思う人が多い。中国に住むということは、日本よりもはるかに危険な所で日常生活をするということである(スパイ容疑で逮捕されたり殺されたり等)。皆がわかっていることだ。そのリスクを背負って、大きな利益をもとめて家族で中国に住んでいるのだろう。そして事件が起きる。騒ぐことではない。自然な流れである。もし起きたことに驚いているのであれば、予想できたのだから前もってこの自然な流れが起きない仕組みを作ったり別の行動を取ったり(「中国国内では仕事をしない」等)すればよかった。それをしないで、流れのままに事象が起き、慌てている。それはおかしいことだ。
リスクと利益(収入)のバランスをどうとるか、個人や家族の人生観や幸福観で選ぶことになる。嫌な結果に目をつぶってやり過ごしていると、あとでとても大きなしっぺ返しが待っていることを認識したほうがよい。