石破氏の国会答弁を聞いていると、「適切な時期に・・・」、「適切に対応して・・・」と、「適切に・・・」という言葉を使って、まずい指摘や質問からすべて逃げていた。あまりにも多用しているので、おそらく「適切に・・・」を使えば何でも切り抜けられると気が付いて、あえて使っているのだろう。
他の答弁拒否の目立った表現方法として、「個人的な考えをここでは申し上げませんが」や「予断をもって申し上げることは差し控えますが」、「個別のことにはお答えいたしませんが」などがあった。もちろん決定事項でなくてもよいので総理大臣としての考えや今後の予定している対応など話すのが総理の仕事である。それもせず、何を質問されても答えなければ、なぜ彼は総理になったのだろうか。単に情報も判断力もリーダー性もカリスマ性もないために、そうやるしかなくなっているのだろうか。それにしても、最後の「個別のことには・・・」は、そもそも政治はほとんどの事案は個別のことである。もはや、彼は自分の言動を客観的にみられなくなっており、日々の仕事を周囲から言われたとおりになんとかこなすことで精いっぱいのように見える。
現在の彼は、自信もリーダー性もないうえに、国会答弁を遊び(ただの形式的儀式)だと思ってバカにしている(前の席でニヤニヤしながら質問を聞いては、答弁拒否)。彼は政府の外から評論家として思った正論を発言していたほうがよかった。