神田氏が「旅サラダ」をやめた。芸能人は番組をやめる時に、よく「卒業」と言う言葉を使うが、卒業とは「学び終えること」である。学ぶ姿を視聴者に見せていたというのか。それはあまりにも失礼であろう。お金をもらい、プロとして自分の仕事内容をこなしていたはずだ。建前であっても、それを否定しないでもらいたい。したがって、神田氏も「卒業」ではなく「やめた」と表現したい。

 今日の番組で一番心に残ったのは、最後に松下氏から神田氏に手渡された花束があまりにも小さく質素であったことだ。これではかえって失礼だ。見ていて「わ~、ひどい」と思った。神田氏も、しげしげと花束を見ていたが、あまりの小ささに驚いていたのではないだろうか。

 神田氏も、番組当初から一緒にやってきたスタッフは亡くなったり偉くなったりして、自分だけが残ったと話していたが、いろいろなことがわからない若いスタッフが多くなり、番組が暗くギスギスした雰囲気になっていったのではないだろうか。神田氏にとって最後となった今日は、久々にとても生き生きとしていた。番組を終われるうれしさが伝わってきた。

 ここ数年の神田氏はひどかったが、番組当初の向井氏、みやこちゃん、田中義剛氏の4人の時は、とても面白く良い番組だった。コーナーも全部良かった。あの時が黄金期であった。いずれにせよ、四半世紀にわたり、ずっと土曜日の朝を楽しいものにしてくれた神田氏に感謝したい。