ウクライナが米欧から供与された長距離射程の兵器でロシア領を攻撃することを欧米が認めれば、ロシアと欧米の戦いになるとプーチンが警告している。

 この論理で行けば、中国や北朝鮮、イランから供与された兵器でロシアがウクライナ領を攻撃しているので、欧米は中国や北朝鮮、イランを攻撃してよいということになる。

 自分たちがすでにやっていることを欧米やウクライナがやることは認めないと、よく言えるなあと感心してしまう。ロシアには、恥とかプライドという概念がない。他人からどう思われようと、どんな手段を使っても領土を奪えればそれでいいと考える。第二次世界大戦直後、日ソ中立条約を破り、ロシアが日本に侵略し、領土を奪い、日本人を強姦、殺害したことが思い出される。総裁選に立候補している高市氏は、ロシアによるウクライナ侵略をみて、「ロシアは信用できないと改めて胸に刻んだ」と話していた。本当に今刻んだのか。今まで、心のどこかでロシアを信用していたのだろうか。もしかしたら、何度も恩をあだで返されてきた韓国のことも、日本の国会議員は心のどこかで信用しているのだろうか。こうだから、昔から、そして今後も、日本はずっと欧米をはじめ世界各国から外交においてはバカにされ騙され続けてきた(損をしてきた)のである。「正直者は馬鹿を見る」とは、日本のためにあるような言葉である。