兵庫県知事が、「自分の道は自分で決める」と言って、辞職を拒否している。

 悪いことがばれた政治家に対し、首相や自民党幹部たちは、「政治家の出処進退は自分で判断する(だからこちらからやめるようには言わない)ものだ」という。

 いやいや、悪いことをしてきた本人に責任の取り方や量刑を自由に決めさせてはいけない。そうなったら、責任を取ったり刑務所に行ったりする人は一人もいなくなる。

 全ての人が、政治家やテレビ局(ジャニーズ問題でも原作者の自殺でも自分たちで自分たちを調査し、誰も責任を取らずいまだに平然と仕事を続けている)のように責任を取ることなくとぼけてそのまま仕事を続けることをOKにしたら、なんでもありの無法地帯国家となる。

 今回の兵庫県の問題は、単なるパワハラ問題や辞職して終わりなどと言った話ではなく、組織的に行われた間接的殺人(権力によって違法行為の犯人探しをしたり降格処分や副知事による長時間の取り調べ、脅し文句等によって自殺に追い込む行為)による刑事事件にあたらないのだろうか。森友学園の時も同じようなことが起き、誰も逮捕されることは無かった。正直者がバカをみる(死に追い込まれる)社会で、本当にいいのだろうか。