兵庫県知事のパワハラや王様ぶりが問題になっているが、県庁内では知事以外の職員(副知事や人事課、各部長等)たちも実行役としてパワハラを行っていたことや、幹部同士の話し合いで告発者に対する悪人扱いの制裁的な発言が明らかになっている。そして、百条委員会では責任のなすり合いを行っている。ということは、その部下たち(全職員)も同じになっている(命令する、強制する、詭弁を言う、自分の感情を押し付ける、不誠実な傲慢対応、不都合なことは「しらない」「わからない」で逃げるなど)ことが想像される。先輩を見て学び、同じようになってしまうのは、政治家同様にほぼ避けられない。
今回のことで、腑に落ちたことがあった。私はこれまで、数か所の県庁や省庁を訪れて職員と話をしたことがあるが、いつも彼らの話す内容や論理(話の筋)、そして態度(説明する姿勢)にも疑問を感じていた。しかし、今回兵庫県庁内の実態が少し暴かれたことで、官庁職員のレベルや体質はこうなんだなあと納得できたのである。
今朝テレビ番組で元大阪府知事の橋下氏が、現在全国の知事や職員がおとなしくなり、態度を変えていると発言していた。県職員たちは、自分たちの日常の言動がどういうものなのか、自覚だけはあったのかと吹き出してしまった。しかし、認識しておきながらやっていたのであれば確信犯である。人としての善悪の問題にもなる。