パリパラリンピックが終わる。「障害者が必死に戦う姿を見て感動した」、「涙が出た」などという人がいる。人をバカにするのもいい加減にしろと思う。
全ての人は、身体的にも精神的(頭脳的)にも違いがあり、自分に与えられた体や才能を使って全力で取り組んだりたたかったりしている。当たり前のことだ。
偏差値の高い大学に通学している人が、比較的偏差値の低い大学に通学している人が授業や難しい試験などに頑張って取り組んでいる姿を見て、「頭が悪いのに必死になって、感動する」、「可哀そう、頑張れ!」と涙するようなものである。
人は、無意識のうちに差別をしていることが多々ある。おそらく、様々な場面で覚えてきた形式的表現(文言)が、自分の心を構成するのだろう。言葉を使って人は物事を考える。知らない分野(言葉)については、考えようがない。人の思考は、言葉によって支配される。覚える言葉、使う言葉など、言葉というものをもっと大切にしたほうがよいだろう。