兵庫県知事のパワハラが表ざたになったのは、元県民局長が一部のマスコミに告発文を送ったことから始まった。この人は、県に報告しても握りつぶされ自分が悪者になってしまうと思い、最後の手段としてマスコミに訴えたのだろう。

 告発文を受けたマスコミがどこかわからないが、次にこの元県民局長が人事課から聴取されてしまったことから、このマスコミは県に問い合わせたのだと思われる。敵に情報を与えたら、犯人探しが行われ、最終的にこの局長が標的になってしまうではないか。

 こうなることも想像して、受け取ったマスコミは告発文を無視するか、あるいは本当に取りかかるのであれば責任をもって弁護士や専門家のチームを作って、この局長を守り兵庫県庁内の取り組みや知事の動きを監視しながら全国に状況を広めたり県会議員などに依頼して調査をしたりするべきだった。マスコミによる中途半端な動きによって、元県民局長が悪者達に囲まれてしまい、自殺に追い込まれた可能性は無かっただろうか。

 告発文を受け取ったマスコミは、こうなることも考えて、慎重に行動しなければいけなかった。