兵庫県知事がパワハラで問題になっている。百条委員会では、パワハラ(本人は謝罪はするがパワハラとは認めず、「委員会に判断を任せる」と話している)をした理由を話していたが、理由があれば「それなら違法行為をしてもいいよ」とはならない。
プーチンは、ウクライナの街にミサイルを撃ち込んだり領土を奪ったりしているが、そのようにする理由を話していたが、理由があれば「それなら違法行為をしてもいいよ」とはならない。
泥棒にでも「だって、欲しかったんだもん」、「生活に苦しかったんだもん」などという理由があるだろう。どんな犯罪行為にも、理由がないということは無い。被害者側にとっても、また別の理由や立場、考え方があるので、理由というものには客観性や公平性などはない(自分の視点にすぎない)。したがって加害者側に理由を話させる必要もなく、事実の確認のみを裁判なり委員会なりで行い、あとは法律に従って「行為」を判断するのみである。
国連でも裁判でも、一方的な理由をいちいち聞いていたら、言ったもの勝ちになったり、ずる賢い者が有利になったり、あるいは判断がつかなかったりする。違法行為かどうかは、行為のみをみて行為が法律に適合するかどうかを判断することにしなければ、様々な不都合が起きてしまうだろう。