自民党の裏金問題について自己調査をした時、弁護士などの第三者を入れておこなった(だから客観性があり結論は適切だ)。

 テレビ局も、ジャニタレ問題やドラマ原作者を死に追いやった問題でも社内検証にこだわり、弁護士などの第三者を入れておこなった(だから客観性があり結論は適切だ)。

 大勢の加害者側のメンバーの中に、調査メンバーの責任者でも議長でもない弁護士が1,2人参加したとしても、加害者メンバーたちの話し合いに何ら影響を及ぼすことなどできない。最後の取りまとめの文書も弁護士ではなく、加害者側のグループの責任者が都合よく書くのだろう。

 政治家とテレビ局が自己調査(社内検証)をやる時、なぜ何の影響力もないわずかな人数の第三者をわざわざ調査メンバーの中に入れるのだろうか。なぜ完全な第三者チームに依頼しないのだろうか。加害者が調査チームに参加しないと、調査や話し合い、結論を操作できないからなのだろうか。本当に客観性、正当性のある結論を得たいのであれば、加害者も被害者も調査メンバーに入らないほうがよいに決まっている。茶番劇で国民をだまして逃げ切ろうとするくらいなら、何もしないほうがまだ誠実さが感じられる。