謝罪の言葉というのは、「(自分が悪かったので)これから責任を取ります」という意思表示にすぎない。
「ゴメンチャイ」と言っておきながら責任を取らないテレビ局や政治家、芸能人がいかに多いことか。まずかったなあとは思うだろうが、本当に悪かったなあとは思っていないのだろう。
責任を取るということは、基本的に原状回復プラス慰謝料(精神的苦痛と原状回復に至るまでに発生した損害)のことである。原状回復が不可能な事案については、それに見合う代わりの補償をすることになる。見合う代わりの補償とは金銭になるだろうが、その金額は加害者を含め多くの人がこの金額ならその被害を今から受けてもよいと思える金額が妥当であろう(それ以上の金額であればいくらでもよいが、それ以下の金額ではいけない)。
少なくとも、謝罪の言葉を述べておきながら「(逃げることなく)仕事を続けることで責任を果たしていく所存です」などと、訳の分からないことを言って相手を思考停止にする(混乱させる)作戦だけはやめてもらいたい。ここまでくると狡猾な真の悪人になってしまう。これなら謝罪の言葉も言わないほうがまだよいだろう。