医師も人間である。自分の非や勘違いはできるだけ認めたくないだろうし(さらにお金や今後の仕事にも関わってくるので余計否定する)、信頼されていないとわかれば不愉快にも感じるだろう。

 しかしそれでは、もし手術中に事故が起きた時には大きな病院に搬送するのが遅れたり、セカンドオピニオンを願い出れば急に態度が変わってしまう。すべての医師がそうだとは思わないが、自分の経験やニュースなどから、そのような医師も一定数いるのは事実である。

 この現実を隠すのではなく、そういうものだと認識した上でその対策を国がしくみとしてつくったほうが、患者にとっても医者にとってもよいと思う。