富士山での外国人による事故や救助要請が止まらない。毎日ニュースで報じられている。これほど毎日事故が起きる山は他にない。登山人数だけでは片づけられない。高尾山では事故などほとんど起きない。富士山は、中級者でも油断すると危険な山なのである。プロでも天候によっては登れないこともある。昔、国体の登山で優勝した後、まだ体力が有り余っていたために富士山に登ったら急な強風で動けなくなり、腹ばいになって下山したという話もある。
富士山がどのような山なのかわからない外国人が、非常に多いと思われる。踏み固められた土の坂だけではないし距離も思った以上に長い。標高も高いため高山病や気温低下、急な風や雨など、素人が想像できないことが起きる山である。国や自治体、旅行会社、専門家などは、早く外国人向けの適切な情報提供を行わなければいけない。質、量ともに、問題がある。
夜に、新宿や渋谷などの繁華街を歩くと、歩きたばこをしている外国人もよく見る。日本の法律や条例を知っていて違法行為をしているのではなく、おそらくその情報を持ち合わせておらず、自国の法律や常識で日本でも行動しているだけであろう。
外交問題や歴史などに関することもそうだが、日本は海外に対する実態の情報発信力がとても弱い。国として強化していけないのだろうか。早くしないと、明日も明後日も、富士山で事故が起きてしまう。