ジャニーズ事務所の圧力によって今の地位を得たいわゆる「ジャニタレ」達は、MCをやる時になぜカンペをこれでもかとガン見しながら棒読みするのだろうか。事前に内容を頭に入れておき、忘れたところだけカンペをチラ見するのがMCの仕事ではないのだろうか。視聴者からすると、カメラではないほうを凝視し、感情も込めずに早口の棒読み姿は見ていて不自然であり、日常では見られない行為だ。MCをやるジャニタレたちは、事前に話す内容を覚えたり練習したりしないのだろうか。

 アドリブもうまくできず、カンペをガン見して読むだけなら、アナウンサーやロボットでよい。なぜテレビ局は魅力も個性も表現力もやる気もない(事前の練習もしない)ジャニタレをMCにしたがるのだろうか。もしかしたら、ジャニタレや事務所への忖度、癒着関係などがあったりするのか。とにかく、歌謡祭や番組の司会はジャニタレはむいていないと思う。

 ついでに言うと、パリ五輪でもそうだったが、スポーツの世界大会のレポーターをジャニタレがやっても、専門性も興味も表現力もないために誰でもが言うような感想をちょっと言うだけだった。ジャニタレより、例えばバスケだったら満島真之介氏、やり投げだったら照英氏などのほうが詳しくて表現力もあり、話も上手だし、視聴者は楽しい話に引きこまれる。「帰れマンデー」などの旅番組に参加しても、ジャニタレはグループ内でほとんど話せないから他のグループのメンバーに気を遣わせたり視聴者をハラハラさせたりする。旅や街散歩に参加する芸能人も、明るくて表現力やコミュニケーション能力が高く話も面白い俳優さんなどの芸能人(ジャニタレと吉本以外)のほうが、視聴者はとてもうれしい。

 ジャニタレ達が悪いというのではなく、適材適所というものがあるということである。どのようなジャンルの番組でもジャニタレを使っていればいいというテレビ局の姿勢は、視聴者のことを犠牲にしていると思うのである。もしかしたら、ジャニタレ本人たちも不向きな仕事も無理にやらされている犠牲者側なのかもしれない。

 バラエティ番組はもちろん、歌番組もニュースもドラマも情報番組も大型特番も、ジャニタレを見ないことがない程である。ジャニタレの冠番組も非常に多い。テレビ局には、ジャニタレとの関係を改善し、視聴者のことを大切にしながら、公正公平に出演者の人選を行うことを期待したい。