「下着を盗撮して逮捕」、「下着を盗んで逮捕」などといったニュースを時々目にする。

 下着はそもそも「布」である。逮捕される危険を冒してまで布を見たいという心理にもおかしなものを感じる。布専門店に行けば、多様な模様の布を何時間でも見ていられるのに・・・。もし、パンツの形がよいのであれば、パンツの形をした中抜きの型紙をもって布専門店に行き、それを通して見ていればよい。その時点で変態と思われ、通報されてしまうか。

 こそこそ話をされると聞きたくなる。さっと何かを隠されると見たくなる。人は、わからないことや見えないことの正体を明らかにしたいと思うようである。たしかに子どもは、なぞなぞが大好きだし、のぞき見も好きだ。いや、子供だけではなく、大人向けの難しいクイズ番組もたくさん放送されている。明らかにしたい(見たい、聞きたい、知りたい等)という気持ち(感覚?)は、本能として持っているものなのだろうか。これは、両親も教師も教えたりはしていない。

 もし人間は本能として知りたいと思うようになっているのであれば、なぜ学校の勉強が嫌いな子どもが多いのだろうか。そこのところを考えてみると、小中学校での授業の在り方の改善に役立ちそうである。