バレーボール女子日本代表で主将を務めた古賀選手が引退会見を行った。

 彼女はパリ五輪直前に引退宣言を行ったが、それが吉と出るか凶と出るかは賭けであると、このブログで書いたが、パリ五輪ではチームの一体感もメダルへの執念も感じられなかったことから、やはり凶と出たのではないだろうか。

 例えば辞任を表明した首相を中心に皆で全力でがんばろうなどとは思わないのと同じく、チームのメンバーたちは、もうやめていく人、みんな苦しいけど頑張っているのに一人で逃げ道を作っているような人と、一緒に頑張って戦おうと前向きな気持ちにはならないのではないだろうか。

 わざわざオリンピック直前に、「終わったらやめます」などと言う必要は無かったと思う。というより、言ってはいけなかったと思う。帰国後、彼女は笑顔で「オリンピックが終わってスッキリした」と話していたが、彼女以外の残るメンバー達はすぐに負けてがっかりしていることだろう。一体感など生まれる関係性ではなかったのである。